トレーニング

  • オープンCAEに関するトレーニングを開催します.
  • 参加には,シクミネットによる参加登録が必要です.
  • 日本機械学会計算力学技術者認定受験資格の認定証の取得希望の方は,固体力学または熱流体の1・2コマ目を連続して受講する必要があります.

トレーニング参加者専用ページ

日時

  • 2023年12月7日(木) AM9:30〜 受付開始,講習時間 10:00-17:40

場所

  • シンポジウム会場: 神奈川県立かながわ労働プラザ(横浜市)
  • 会議室での対面式トレーニングを基本とし,希望者にはオンラインでの受講も可能なハイブリッド開催となります.オンラインではタイムリーなサポートが困難なことから, 質問時間での回答など必要最低限のサポートのみになります. 講習概要を確認し、サポートが必要と思われる方は現地参加をご検討ください.

タイムテーブル

時間 トレーニングA トレーニングB トレーニングC
09:30 – 10:00 受付 受付 受付
10:00 – 11:30 A1:OpenFOAM講習(入門)-OpenFOAMによる熱流体シミュレーション入門 講師: 中川慎二 (富山県立大学) B1:SalomeMecaによるヒータの非定常熱伝導解析その1座学編 講師: 荒木康宏(オープンCAE学会) C1:OpenModelicaによる流体システムモデリング (入門~初級)

講師: zeta_plusplus ( Modelica勉強会 )

11:30 – 12:30 休憩 休憩 休憩
12:30 – 14:00 A2:OpenFOAM講習(初級)-OpenFOAMによる熱流体シミュレーション初級 講師: 中川慎二 (富山県立大学) B2:SalomeMecaによるヒータの非定常熱伝導解析その2実践編 講師: 荒木康宏 (オープンCAE学会) C2:PyVistaによる3Dビジュアライゼーション

講師: 小山哲央

14:00 – 14:20 休憩 休憩 休憩
14:20 – 15:50 A3:OpenFOAM応用編 剛体運動と流体運動の連成計算入門 講師: 田村守淑 (オープン科学計算コンサルティング) B3:Salome-Mecaによる固体のFEA入門

講師: 藤岡照高 (東洋大学)

C3:陽解法OSS OpenRadioss入門1

講師: 川畑真一 (オープンCAE勉強会@関西)

15:50 – 16:10 休憩 休憩 休憩
16:10 – 17:40 A4:OpenFOAMによる熱流体シミュレーション応用編 -ラグランジュ系ソルバを用いた噴霧燃焼シミュレーション入門- 講師: 大嶋元啓 (富山県立大学) B4:Salome-Mecaによる固体のFEA初級

講師: 藤岡照高 (東洋大学)

C4:陽解法OSS OpenRadioss入門2

講師: 川畑真一 (オープンCAE勉強会@関西)

 

講習内容

本トレーニングの講習内容をご紹介します。

A1:OpenFOAM講習(入門)-OpenFOAMによる熱流体シミュレーション入門

  • 講師:中川 慎二 (富山県立大学)
  • 講習概要:密閉容器内の自然対流を例にとり,OpenFOAMを使ってソルバの選択から結果の可視化までの一連の流れを体験します.本コースに合わせて,引き続き初級コースを受講することで,日本機械学会計算力学技術者熱流体分野初級認定申請資格・2級受験資格が得られます.なお本講習では講師はオンラインにて講習を行いますが, 現地参加の方は現地サポートメンバーがサポートを行います.
  • 準備:OpenFOAM-v2106と講習用例題などを含んだ仮想マシン・アプライアンスを配布します.参加登録完了後に参加者向けに事前にお知らせするリンク先から仮想アプライアンス (OVAファイル) を入手し,仮想環境Virtualboxなどへインポートしてください.これにより,講習会用仮想マシンが起動できることをご確認ください.参加登録前の動作確認用の仮想マシン・アプライアンス(資料など含まない)は,こちらから取得できます.

A2:OpenFOAM講習(初級)-OpenFOAMによる熱流体シミュレーション初級

  • 講師:中川 慎二 (富山県立大学)
  • 講習概要:入門コースを受講された方を対象に,密閉容器内自然対流の例題を使って,実験結果との比較により妥当性を検討しながら,メッシュや境界条件への依存性について学びます.入門コースと合せて受講することで、日本機械学会計算力学技術者熱流体分野初級認定申請資格・2級受験資格が得られます.なお本講習では講師はオンラインにて講習を行いますが, 現地参加の方は現地サポートメンバーがサポートを行います.
  • A1と同じ環境を利用します.

A3:OpenFOAM応用編-剛体運動と流体運動の連成計算入門

  • 講師:田村守淑 (オープン科学計算コンサルティング)
  • 講習概要:空気中での球の投球軌道シミュレーションの実習を行います. 主に, 3次元剛体の移動のためのオーバーセットメッシュ作成とsixDofRigidBodyMotionライブラリを用いた剛体運動のためのパラメータ設定を体験してもらいます.
  • 準備:ご自身で環境設定する場合, OpenFOAMはESI版のOpenFOAM-v2106以降、Paraview, python ver.3, matplotlib, numpy-stl をインストールした環境をご用意ください.または基礎編A1-A2の講習で利用する仮想マシンをそのまま,ご利用いただくことが可能です.トレーニングで使用するテンプレートファイル配布について後日、ご連絡します。

A4:OpenFOAMによる熱流体シミュレーション応用編
-ラグランジュ系ソルバを用いた噴霧燃焼シミュレーション入門-

  • 講師: 大嶋元啓 (富山県立大学)
  • 講習概要:ラグランジュ系ソルバの概要について解説し,ラグランジュ系ソルバによる基礎的な噴霧燃焼シミュレーションを理解することを最終目標としています.本トレーニングではsprayFoamのチュートリアルケースの設定ファイルの中身と計算結果の処理方法(可視化を含む)について解説します.
  • 準備:基礎編A1-A2の講習で利用する仮想マシンをご利用いただくことが可能です.

B1:SalomeMecaによるヒータの非定常熱伝導解析その1座学編

  • 講師:荒木康宏(オープンCAE学会)
  • 講習概要:ヒータを発熱させたときの表面温度上昇の推移をSalomeMecaを使用して解析をおこないます.並行してヒータの表面の温度上昇試験を行い,解析と実験の結果を比較します.解析には、Windows10またはWindows11のPCとSalomeMeca2021 for windowsが必要なため準備をお願いします.
  • 準備:事前に各自のPCにSalomeMeca 2021 for windowsのインストールを済ませてください.SalomeMeca2021のインストールについての詳細はB3コースの準備資料をご参照ください.

B2:SalomeMecaによるヒータの非定常熱伝導解析その2実践編

  • 講師:荒木康宏(オープンCAE学会)
  • 講習概要:ヒータを発熱させたときの表面温度上昇の推移をSalomeMecaを使用して解析をおこないます.並行してヒータの表面の温度上昇試験を行い,解析と実験の結果を比較します.解析には,Windows10またはWindows11のPCとSalomeMeca2021 for windowsが必要なため準備をお願いします.
  • 準備:B1と同じです.

B3:Salome-Mecaによる固体のFEA入門

  • 講師:藤岡 照高 (東洋大学)
  • 講習概要:はじめて構造解析を行う受講者を想定し,片持ちはりの曲げ問題の解析と精度検証を体験します.引き続き初級コースと合せて受講することで,日本機械学会計算力学技術者固体力学分野初級認定申請資格・2級受験資格が得られます.ハンズオン実習のため,Salome-Meca2021が動作するPCを用意してください.なお本講習は講師都合により, オンラインで講習を行う可能性がありますが, その場合でも現地参加の方には現地サポートメンバーがサポートを行います.
  • 準備:環境構築に従ってご準備ください.

B4:Salome-Mecaによる固体のFEA初級

  • 講師:藤岡 照高 (東洋大学)
  • 講習概要:入門コースを受講されたか方を対象に,コマンドファイルの編集を体験します.入門コースと合せて受講することで,日本機械学会計算力学技術者固体力学分野初級認定申請資格・2級受験資格が得られます.ハンズオン実習のため,Salome-Meca2021が動作するPCを用意してください.なお本講習は講師都合により, オンラインで講習を行う可能性がありますが, その場合でも現地参加の方には現地サポートメンバーがサポートを行います.
  • 準備:B3と同じ環境を利用します.
C1:OpenModelicaによる流体システムモデリング (入門~初級者向け)

  • 講師:zeta_plusplus (Modelica勉強会)
  • 講習概要:ModelicaのFluidライブラリを用いた簡単な流体システムのモデリング&解析を学びます. OpenModelicaの使い方を学ぶ程度の非常に簡単な入門例題と, Modelicaで実施する価値が生じるような少し複雑な熱流体回路の例題を虫食いにしたものの2つを実施します. 使うコンポーネントはOpenModelicaのインストールのみで利用できるModelica Standard Libraryのものに限定します.
  • 事前準備:環境構築を参考に最新版のOpenModelica Ver1.21.0をダウンロード・インストールし、起動できることを確認しておいて下さい.
    ただし、このページで紹介されているのは Ver.1.18.1 です。Ver 1.19以降では、初めての起動時に自動的にロードされる Modelica Standard Library (MSL)を設定する画面が廃止されています.
C2:PyVistaによる3Dビジュアライゼーション

  • 講師:小山 哲央
  • 講習概要:PyVistaは1400以上のオープンソースプロジェクトで使用されている汎用3D可視化ライブラリで, コンピュータ支援エンジニアリングや地球物理学から火山やデジタルアートワークまでのあらゆるものを可視化することができます. このコースでは, PyVistaの最新機能を紹介し, 幅広いユーザーにPythonによる3Dビジュアライゼーションの最前線をお届けします. Pythonの基本的なユーザーから上級のパワーユーザーまで,あらゆる分野のデータを可視化したいと考えるすべての人を対象にしています.
  • 事前準備:各自自分のGoogleアカウントで Google Colaboratory が利用可能(実行可能)であることを事前に確認ください.

C3:陽解法OSS OpenRadioss入門1

  • 講師:川畑真一 (オープンCAE勉強会@関西)
  • 講習概要:OpenRadiossはAltair社から公開されたオープンソースの陽解法コードです。動的な事象のシミュレーションのために用意された機能を使って自動車の衝突や非線形な物体の変形などを計算することができます。入門1では簡単な衝突解析をもとにインプットの準備から結果の可視化までを一連で実行しながら学んでいただきます。
  • 事前準備:オープンCAEwiki記載の方法で各自の環境にOpenRadiossをインストールください。インプットはテキストエディタで記述するため、VSCodeをインストールし、拡張機能のOpennRadioss-helperをインストールした状態にしてください。また、メッシュ作成で使用するため、Gmshもインストールください。結果の可視化にはParaViewを使います。こちらもインストールください。

C4:陽解法OSS OpenRadioss入門2

  • 講師:川畑真一 (オープンCAE勉強会@関西)
  • 講習概要:入門1で実行した計算フローに沿って、複数部品の接触や剛体要素を使用した計算などを順に実行しながら実際に実行したい計算モデルを構築する流れを説明します。
  • 事前準備:上記入門1と同様に次のソフトをインストールした状態で受講ください。①OpenRadioss、②VSCode、③OpennRadioss-helper、④Gmsh、⑤ParaView