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OpenCAE ニュースレター 2016年第10号(通算033号)【2016/12/26発行】
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オープンCAE学会員各位

〔目次〕
◆学会共催イベント
・オープンCAE講習会@秋田(無料) 開催のお知らせ
◆シンポジウム報告
・オープンCAEシンポジウム2016@東京 実施報告
・最優秀学生講演賞 受賞者紹介
◆その他連絡事項
・学会リーフレットを作成しました

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■□■ オープンCAE講習会@秋田(無料) 開催のお知らせ
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オープンCAE学会では秋田大学大学院理工学研究科と共催にてオープンCAEの初
心者向けオープンCAE講習会「北東北地域のデジタルエンジニアリング支援」を
開催予定ですので、是非参加検討をお願いいたします。

主催:オープンCAE学会、秋田大学大学院理工学研究科
幹事:足立 高弘(秋田大学大学院理工学研究科 システムデザイン工学専攻
創造生産工学コース 教授)
開催日時:2017年1月28日(土曜日)10:00~17:00(予定)
開催場所:秋田大学手形キャンパス理工学部2号館4階 P403 教室、P404教室
参加対象者:オープンCAEに興味を持つ研究者・技術者・学生など
定員:流体解析トレーニング30人、可視化・構造トレーニング30人
参加費:無料
募集サイト:https://atnd.org/events/84545
詳細につきましては今後下記のOpenCAE学会ホームページまたは
OpenCAE初歩情報交換会@北東北ホームページに順次掲載させていただきます。

http://www.mech.iwate-u.ac.jp/~hirose/ockitatohoku/index.html

参加方法:上記の募集サイトからお申込ください。

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オープンCAE@秋田講習会 プログラム詳細
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1)流体解析コース(場所:P403教室)
09:30-10:00   受付
10:00-12:00   流体解析トレーニング1「OpenFOAM導入」
講師:福江高志(岩手大学)、若嶋振一郎(一関高専)
-環境構築手順など
-icoFoamのチュートリアル実施
12:00-13:00   昼食
13:00-14:45   流体解析トレーニング2「OpenFOAM入門」
講師:福江高志(岩手大学)
-バックステップ流れチュートリアル
-熱の解析
14:45-15:00   休憩
15:00-16:45   流体解析トレーニング3「OpenFOAM初級」
講師:若嶋振一郎(一関高専)
– 回転体解析のチュートリアル(mixierVessel2D)
– 並列計算チュートリアル
– blockMeshコマンドによるメッシュ
– 質問コーナー
16:45-17:00   クロージング

2)可視化・構造解析コース(場所:P404教室)
09:30-10:00   受付
10:00-12:00   可視化ソフトトレーニング「ParaView講習」
講師:中山 勝之(オープンCAE勉強会@富山)
-ParaViewの導入・使い方基礎編など
-Pythonスクリプトを用いた可視化自動化
12:00-13:00   昼食
13:00-14:45   構造解析トレーニング1「Salome-meca入門」
講師:藤岡 照高(東洋大学理工学部)
-Salome-Meca概要説明
-梁の曲げ解析(GUIベース)
14:00-15:00   休憩
15:00-16:45   構造解析トレーニング2「Salome-Meca初級」
講師:藤岡照高(東洋大学理工学部)
-Salome-mecaコマンド編集(Eficas)を使った実用的なコマ
ンド解説
16:45-17:00   クロージング

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注意点:
<流体トレーニング>
〇ノートPCをご持参ください。スペックは下記のものでお願いいたします。
– Windows 7以降の64bit版OS
– CPU 64bit CPU(ここ4~5年以内のCPU)
– メモリ 4GB以上
– HDD空 20GB以上
– USB 2.0/3.0ポートあり
なお、午前のセッションからご参加される場合には環境構築は不要です。
午後から、流体セッションのみご参加される場合は、OpenFOAM 4.1をインスト
ールの上ご持参ください。
<可視化・構造トレーニング>
〇ノートPCをご持参ください。なお、構造・可視化トレーニングでは、下記の
URLをご参照いただき、環境構築のうえご持参いただくようお願いいたします。

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■□■ オープンCAEシンポジウム2017@名古屋開催のお知らせ
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来年のオープンCAEシンポジウムは下記の内容で実施することが決まりました。

【内容】
日程:
2017年12月7日(木):講習会(トレーニング)
2017年12月8日(金)~9日(土):講演会
会場:名古屋大学
本部実行委員長:柴田良一先生(岐阜工業高等専門学校)
現地実行委員長:片桐孝洋先生(名古屋大学)

詳細につきましては、決まり次第、随時、オープンCAE学会のWebページまたは
ニュースレターなどでお知らせして参ります。よろしくお願いいたします。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  シンポジウム報告  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

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■□■ オープンCAEシンポジウム2016@東京 実施報告
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毎年恒例の本会主催によるオープンCAEシンポジウムは、近年の慣例では偶数年
(西暦)には首都圏で開催しています。2016年度は、東京大学生産技術研究所
(東京都目黒区)で開催しました。オープンCAE活動が着々と社会・産業界に浸
透してきている状況を反映し、過去最高となる132名の参加者を得て大変な盛況
となりました。ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた方々に深く感謝いた
します。

初日となる木曜日(11月24日)は施設見学会を、一般財団法人電力中央研究所
地球工学研究所(千葉県我孫子市)で行いました。東京では、観測史上初とな
る11月の積雪の中で交通機関の乱れが心配されましたが、10名の参加者を得て
無事終了いたしました。見学対象施設には流水路、空気力、動的力学など、流
体と構造分野とが揃っており、大変興味深いものでした。

2日目の金曜日(11月25日)は、生産技術研究所セミナー室3室をお借りして、
ハンズオントレーニングを実施しました。今回からの新たなコースOpenModelica
やPythonを含む90分×12コースを企画し、固体力学(Salome-Meca)と流体力学
(OpenFOAM)の2分野では、(社)日本機械学会の計算力学技術者検定制度にお
ける講習会認定を取得しました。流体力学4コース(入門、初級、中級、上級)
はすべて満席になるなど、68名が受講しました。

3日目の土曜日(11月26日)は、生産技術研究所コンベンションホール等をお借
りして、講演会を行いました。一般講演では、初の3室並列セッションの9コマ
を用意し、合計36件の講演発表をいただきました。昨年度に引き続き、講演概
要集とプログラムは当日印刷配布いたしました。Web掲載許可をいただいた概要
については後日、当学会Webページ上で概要集を公開させていただく予定です。

昼休みには賛助会員様のご厚意によりお弁当をご用意してのランチョンセッシ
ョンを開催しました。セッション開催中の展示や基調講演の前にも賛助会員様
の紹介プレゼンを行いました。今後も、ご賛同企業の皆様に資する、こうした
企画・活動を取り入れて行こうと思います。

学生セッションでは、5名の学生参加者を得て、日ごろの研さんの成果を競うと
ともに、全国各地から集まった同志との交流を行いました。発表に対し、主に
企業の方に審査員をお願いしてのコンペティションを行いました。接戦の末、
富山県立大学の清水貴昭さんに最優秀学生講演賞が贈られました。また、賛助
会員様より参加学生全員に賞品が贈られました。

並列セッションの後は、コンベンションホールに全参加者が集合し、東京大学
生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター、センター長・教授、加
藤千幸先生より「大規模数値シミュレーションの産業応用の現状と将来展望」
と題した基調講演をいただきました。個人研究を含むオープンCAE活動が、日本
が誇る世界最高峰の計算力学技術につながっていることを実感する内容でした。

基調講演に続き、加藤千幸先生に加えて、東京大学大学院新領域創成科学研究
科教授の奥田洋司先生、開発側より日本ESIの三邉考志様、実行委員会からOpen
MPSプロジェクトの青子守歌さんと藤岡が加わり、今野雅会長の司会により「オ
ープンソースCAEの育て方」と題したパネルディスカッションを行いました。技
術的、資金的な困難がある中でもオープンCAEに対する期待は共通していると感
じました。会場からもご意見があったようでしたが、それは懇親会で伺うこと
にしました。

最後にコンベンションホールフォワイエにて懇親会を行いましたが、旧知の同
志のほか、新たなな出会いもあり、盛り上がった参加者は駒場での二次会、渋
谷での三次会と盛り上がり続けたそうです。オープンCAE活動は、個人の関心や
向上心が社会が要請する技術革新につながって行くことから、参加者のモチベ
ーションが非常に高く、同じ志を持つ人々が交流し、切磋琢磨する貴重な機会
として今後とも本シンポジウムをご活用いただきたくよろしくお願い申し上げ
ます。来年が楽しみです。

実行委員長 藤岡照高(東洋大学)

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■□■ 最優秀学生講演賞 受賞者紹介
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受賞者:
富山県立大学 機械システム工学専攻 博士前期課程2年 清水貴昭 様
講演タイトル:
OpenFOAM による低回転ボルテックス水車容器内の気液二相流解析
コメント:
この度は、最優秀学生講演賞をいただき、ありがとうございました。日々試
行錯誤し、悩みながら研究を進めているので、自分が受賞できるとは思っても
みませんでした。今回の発表に当たりましては、指導教員の先生や共同研究者
の方々、ウェブ上に情報提供していただいている方々、オープンCAE勉強会@富
山の皆さんなど、多くの方々にご協力・ご指導いただき大変感謝しております。
今回の受賞を弾みに、研究を進展させ、さらに研鑽したいと思います。ありが
とうございました。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/  その他連絡事項  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

◎◎◎学会リーフレットを作成しました

オープンCAE学会の学会案内リーフレットを用意しました。非会員の方に本学会
の紹介をする際などにご利用ください。

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賛助会員および公益会員の方は,会員宛てにお知らせしたい情報がありました
ら,事務局 (office@opencae.or.jp) までご連絡ください。
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一般社団法人 オープン CAE 学会
web: https://www.opencae.or.jp/
mail: office@opencae.or.jp
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